皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介しますお品物はこちら。一城銘 琴古流 『尺八』を数点、おまとめでいただいたものとなります。
小林一城(いちじょう)は尺八製管師であり、琴古流尺八の奏者でもあります。
兵庫県出身であり、大学時代の邦楽クラブから尺八の演奏に傾倒しました。自身の持つ尺八を修理に出そうとしたとき、その費用を払うお金がなく、製管師のもとで手伝いをするようになります。そのうちに尺八作りにも没頭していきました。
製作した尺八には一城銘が刻まれています。竹からの製造にとことん拘り、しなやかで柔らかい音色が多くの尺八奏者から愛されています。
今回は、通常に近い尺のものと長尺のものを数本ずつ見せていただきました。歌口の縁が金で巻かれていたものや、中継ぎが銀三線や金一線のものなど、人気の高い装飾のされたお品物が多くございました。
一方で、演奏しやすいよう個人用に加工が施された部分も見受けられ、上記の点と合わせて考慮しましてこちらの評価とさせていただきました。