皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、村田元『茶碗』になります。
まずは作者の村田元氏についてご紹介します。村田元氏は栃木県生まれの益子焼を主に制作していた陶芸家の方です。氏の経歴は面白く陶芸家として作品を作る前に画家として活動をしていました。日本画の師匠のもとで修行するも村田氏自身は洋画を描きたく、葛藤していました。その後東京へ移り住んだ頃に洋画家として活動を始めます。洋画家として絵を描くだけでなく雑誌の編集や挿絵を描く仕事を行い生計を立てていました。
そんな氏に転機が訪れたのが展覧会にて人間国宝の濱田庄司の作品を見た時です。作品を見た時に自分も焼き物がやりたいという気持ちを抑えられなくなり、すぐに益子の陶房に向かい弟子入りを志願しました。その気持ちに濱田庄司も心動かされ、弟子入りすることが許され陶芸を学んでいきます。そして濱田庄司から「良いものより面白いものを作るようにやったらいい」という教えをもとに作品を作り続けていました。
今回の作品は共箱があり、質素ながらも釉薬がたれている様子などが正に面白い作品となっています。しかしながら作家の知名度がそれほど高くない為状態なども良いのですが上記評価額となりました。
緑和堂では、村田元をはじめとして陶磁器作品を集めております。
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