皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、石井宏明『能 熊野』になります。
今回のお品物は象牙による彫刻作品となります。
「熊野」は、能の中でも三番目物と呼ばれる優雅な歌や舞が特徴的なグループに分類されます。「熊野」は代表的な能の演目の1つで、平宗盛の愛妾である熊野という女性が故郷の母の病状悪化のため帰郷を申し出る…というストーリーになっています。数多い能の演目の中でも人気が高く、『松風』と並んで「熊野松風に米の飯(松風と熊野は米のように飽きが来ない)」と評されています。
作品は熊野が演目の終盤、桜咲く清水寺で舞を披露するシーンを切り取ったものになります。
熊野は象牙彫刻作品において比較的よく見られる題材ですが、今回のお品物は彫りが精工で、20cm程の大きさでありながらしっかりとした存在感のある作品となっています。
今回の作品は銘ありの象牙作品であったこと、箱等の付属品が揃っていたこと等からこちらの評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。
緑和堂では、象牙作品を集めております。
LINEやメールなど、お写真での査定も行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。