皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物はこちらです!
柳海剛 作『鶴雲文湯呑』でございます。
柳海剛さんはソウル出身の韓国人間文化財(人間国宝)の方です。9~10世紀に栄えた高麗青磁に感銘を受け、当時の作品の技術を現代に復活させるために尽力したと言われています。高麗青磁とはその名の通り高麗の時代に製作されました。翡翠の色に似た「翡色」、そして高麗青磁独自の装飾方法である「象嵌」という技法を用いることで、洗練された造形になります。柳海剛さんは、高麗青磁特有の花鳥や草木をモチーフとした繊細な文様を器面に施し、湯呑だけでなく花瓶や壺なども制作しました。
こちらの作品も、灰青緑色に鶴と雲が描かれ、優美で上品な湯呑となっています。
柳海剛さんの作品は大きさや状態によってかなり変わってきます。
シンプルなデザインの作品より華やかなデザインの作品の方が人気が高く評価も上がります。
息子さんが二代目として継がれているのですが、初代と二代では評価が変わってくることがあります。今作は初代の作品となり、鶴と雲が描かれた比較的シンプルなデザインとなっています。通常こちらの作品は夫婦湯呑として作られているのですが、今回お譲りいただいたお品物が1点のみということで、上記の評価となりました。
緑和堂では茶道具や骨董品に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。