皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、楠部彌弌『御湯呑』になります。
まず初めに楠部彌弌についてご紹介させていただきます。
楠部彌弌は1897年、京都県に生まれました。
1912年京都市立陶磁器試験場に入所し、1915年に卒業後、京都市東山区の粟田口に窯を開きました。
呈色材で色を付けた磁土を薄く溶かし何層にも塗り重ねることで独特の深い色味とレリーフ的立体表現を可能とした「彩埏」と呼ばれる技法を完成させました。
今回の作品である『御湯呑』は、染付による鳳凰文の作品となります。
前述の彩埏が有名な陶芸家ではありますが、青磁や赤絵、志野など様々な種類の作品を制作しており、染付による作品も決して多くはありませんが複数制作しています。
白磁に丁寧に描かれた鳳凰は、絶妙な余白も相まって上品な雰囲気を醸し出しています。
今回の作品は保存状態もよく、箱等の付属品もそろっていたためこちらの評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。
緑和堂では、楠部彌弌の作品を集めております。
LINEやメールなど、お写真での査定も行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。