皆さんこんにちは、緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介する作品は雅楽で使われる和楽器の『笙』でございます。
笙は雅楽で使われる管楽器の一つで、17本の細い竹の管を組み合わせて作られた楽器です。
金具部分の「した」と呼ばれるリード部分から息を吹き入れ音を出します。笙は冬場は奏者の息で「した」の部分が結露しやすい為使用前には火にあてて温めてから使用するという特徴をもちます。このことを笙を「焙じる」と言います。また、笙は吹いても吸っても同じ音がでる特徴があり、この為に他の楽器のように息継ぎを入れなくても演奏ができます。
笙は囲炉裏などで長期間燻された竹を使うのが一般的ですが、今は囲炉裏がある家が少ない為、白い竹を使用して作られるのがほとんどです。その為必然と白い竹で作られているものよりも燻された竹で作られたものが価値が高くなります。煙で燻した様に見せている竹を使って作っているものもございますので、ご購入される方はご注意ください。
今回の作品は金具部分にハートの飾りが入っていたりとデザインは少し凝っていましたが、白い竹で作られているものであり、金具部分もメッキでできているものでした。以上から、上記金額での評価額となりました。
緑和堂では、笙をはじめ、和楽器全般をお取り扱いしております。気になるお品物がございましたら、弊社緑和堂までお気軽にお問合せくださいませ。