皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、和太守卑良『彩土杉文湯呑』になります。
まず初めに和太守卑良についてご紹介させていただきます。
和太守卑良は1944年、兵庫県西宮市に生まれました。
1967年、京都市立美術大学(現:京都市立芸術大学)工芸科陶磁器専攻を卒業後、高知県安芸市で古窯の復興に尽力しました。その後茨城県笠間市に移住し開窯します。
1980年にはイタリア・ファエンツァで1938年より毎年開催されているファエンツァ国際陶芸展で金賞を受賞し、1990年にはニューヨークで個展を開催するなど、その人気は日本だけにとどまりません。
1987年には第9回日本陶芸展で優秀作品賞・日本陶芸展賞に加えて日本陶磁協会賞も受賞するなど、日本国内でも多くの賞を受賞しています。
手びねりによる造形と幾何学文様による絵付けは独創的かつモダンな雰囲気を醸し出しており、現在でも人気の高い作家のひとりとなっています。
今回の作品である『彩土杉文湯呑』は、氏の作品の中でも代表的な文様の1つである杉文の作品です。ほかに代表的な文様として、肌色の素地に黄色やオレンジ、緑の釉薬で文様付けをした「吉花文」、オレンジ、黒、白などで構成された独自の幾何学文様である「其風文」などがあります。
深みのあるカラー、現代的な文様に温かみのある質感という異なる要素が見事に噛み合った作品となっています。
今回の作品は保存状態もよく、箱等の付属品もそろっていたためこちらの評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。
緑和堂では、和太守卑良の作品を集めております。
LINEやメールなど、お写真での査定も行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。