皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物はこちらです!
十一代 三輪休雪 作 『萩焼 湯呑』でございます。
三輪休雪は、萩焼窯元・三輪当主が代々襲名している陶芸作家としての名称です。
三輪家の歴史は古く、江戸時代から400年近く続く伝統的な窯元です。世襲制の当主も現在まで十三代続いており、萩藩の御用窯を務めていた由緒ある窯元です。
一度は衰退の道をたどりましたが、そこから再度萩焼を盛り立てたのが、十代目休雪と十一代目休雪でした。その最大の功績は「休雪白」と呼ばれる純白に近い萩焼です。白萩釉を使用することで作り出す白は、まさに春の雪解けを感じさせる温かみのある仕上がりとなっています。
十一代目休雪は、川喜田半泥子から作陶の自由な姿勢を学び大きな影響を受けました。30代で軍隊に召集されましたが、戦後は1976年紫綬褒章、1982年には勲四等瑞宝章を受章し、翌年重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。その後、粗めの小石を混ぜた土を素地に練りこんだ豪快な造形である「鬼萩」を独自の技法とミックスさせ、萩焼の新たなスタイルを創り出しました。
こちらのお品物は、人間国宝である十一代休雪の作品であるものの共箱がないため今回の評価となりました。
緑和堂では茶道具や骨董品に加え、絵画や彫刻などの美術品を幅広く取り扱っております。。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。