皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介させていただきますお品物は、旧日本軍陸軍大尉の軍服でございます。
旧日本軍は、第二次世界大戦の敗戦により解体された日本の防衛組織であり、天皇の統帥のもとにあった陸軍・海軍を指します。
前身は明治新政府の富国強兵政策において、明治天皇の親衛を名目に構成された「御親兵」という常備軍です。1870年代に陸軍省、海軍省がそれまでの兵部省から独立するなど、国軍として整い始めました。
軍の整備は外国との戦争に備えるためであり、その後日清戦争や日露戦争に向かってゆくこととなりました。
今回のお品物は、旧軍の陸軍大尉の軍服です。武官の区分は上から将官・佐官・尉官・準士官・下土官とあり、尉官の中で最も位高いのが大尉となります。襟元にある、黄色地に二本の赤線と三つ星の階級章が見分けやすいポイントとなります。
また、胸章は空中勤務者章であり、着ていた方は陸軍のパイロットであった可能性が考えられます。
今回は破れ等が無く、軍帽もセットでいただけたことからこちらの評価とさせていただきました。