皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回お譲りいただきましたお品物はこちら。高村光雲 作『純金製 聖観音菩薩』でございます。
高村光雲は、1852年の江戸下谷(現・台東区)出身の仏師、彫刻家です。
上野公園にある西郷隆盛像や、皇居の楠木正成像の制作に関わったことで知られています。
光雲は仏師・高村東雲のもとで木彫を学びました。後に東雲の姉の養子となり、高村姓を継ぐこととなりました。
20代の頃は明治維新の廃仏毀釈運動の影響で仏師の仕事が無く、木彫りも衰えを見せていましたが、光雲は西洋美術の写実性に目を付け、取り入れることで木彫りの新たな領域を見せました。木彫りの伝統を近代へつないだ彫刻家として、現在でも根強い人気を獲得しております。
光雲の扱う素材は木彫りの他、銀や金などもございます。本作は全体が純金で出来ており、小さく緻密な造形からは溢れんばかりの神々しさと絢爛さが感じられます。
2023年現在、金は相場を非常に伸ばしております。純金製である本作は、その重量も考慮しましてこちらの評価とさせていただきました。
仏具・仏像、また金製品などで処分にお困りのお品物がございましたら、お気軽に緑和堂までご相談ください。