四代 秦蔵六 『塗金銅床置 瑞鳥』

皆さまこんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介するお品物はこちら。四代 秦蔵六 作『塗金銅床置 瑞鳥』でございます。

秦蔵六は江戸時代後期から続く金工家で、初代は鉄瓶制作で有名な龍文堂の弟子として鋳造技術を学び、その後独立して中国の周漢時代の銅器について研究を重ね、中国銅器の写しは他の追随をゆるさないほどの技術を発揮しました。

秦蔵六の特徴は様々ありますが、器に鍍金を施したデザインは一目で秦蔵六だと分かるほどに有名な作風です。本作は水鳥型の床置ですが、斑点の金箔部分が水玉模様にもみえます。造形の妙だけでなく、蔵六の作風と水鳥の世界観の重なりも感じられるようなお品物です。

今回はサイズの異なる同作品を二つ、共箱付きでお譲りいただきましたため、こちらの評価とさせていただきました。

秦蔵六作品をはじめ、金工芸作品を緑和堂では多く取り扱っております。処分にお困りのお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。