皆さんこんにちは、緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介する作品はフランスのガラス工芸家エミール・ガレの作品2点『スミレ文花瓶とドングリ文花器』です。
エミール・ガレは19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパを中心に広まったアール・ヌーヴォーを代表する作家の一人です。ガラスの工芸作品だけでなく陶器や家具なども制作していました。1865年のドイツ留学中に初めての陶器作品を制作し、翌年からマイゼンタールのガラス工場にて技術を磨きました。
1870年になると普仏戦争が起こり義勇軍に志願しました。1873年には父の働く工場に入り共に働くようになります。1873年には父の後を継ぎ工場管理者となりました。植物学者でもあったガレは、その知識を作品にも生かしパリ万国博覧会や装飾美術中央連合展の他、1899年~1900年のパリ万博などで多くの賞を受賞し高い評価を得ました。
今回の作品はどちらも高さが12cmほどの作品となり、スミレやドングリの模様がかわいらしい作品となります。
ガレの名前が彫られた作品にはエミール・ガレが亡くなったあとにガレ工房にて制作された物やルーマニアで作られた作品などがあり金額が変動致します。
上記を考慮しまして今回の評価となりました。