皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回お譲りいただきましたお品物はこちら。服部峻昇 作『螺鈿飾箱 光の館』でございます。
服部峻昇は京都を代表する漆芸家です。
1943年の京都に生まれ、高校の美術工芸漆芸科にて漆芸を学びました。
その後は工芸展などで数々の賞を受賞しながら海外を渡り、技を磨きました。
80年代ごろまではパネルなどを使った平面的な作品を中心に制作していましたが、その後は飾り棚や飾箱の制作に傾倒していきます。服部峻昇の代表的な特徴ともいえる、螺鈿(耀貝)の光彩を活かした作品もこの頃から制作の中心となっています。
本作もおそらく80年代以降に製作された作品だと類推できます。
幾何学的な模様の中には螺鈿がふんだんに使用され、どこから見てもモダンな絢爛さを楽しめる作品となっております。
今回は作家の特色が表れた作品であり、他作品の装飾性との違いも考慮しながら、こちらの評価とさせていただきました。