皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。五代 早川尚古斎 作『輪口編 瓶台』でございます。
早川尚古斎は、江戸時代から現代まで一子相伝で竹工芸技法を伝えた早川家の当主が代々襲名する名です。
初代(1815~)から五代目(~2011)まで続き、五代は要無形文化財「竹工芸」保持者(人間国宝)にもなりました。
五代は四代から竹工芸を教わり、早くから竹工芸作家としての活動を行っていました。早川家伝統の編技法と組技法を巧みに扱い、また「切込透文様」という五代独自の技法を用いた制作も行うなど、伝統と独創に溢れた作風が日本海外問わず大きな評価を受けております。
本作はそんな五代の制作した瓶台となります。均一で精緻な造形が、まさしく早川尚古斎が作り上げてきた伝統の美を思わせますね。
今回は人間国宝作家の作品であり、共箱ともに状態良く保存されていましたため、こちらの評価となりました。
緑和堂では茶道具全般を多く取り扱わせていただいております。なにか気になるお品物がございましたら、お気軽にご相談ください。