皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお譲り頂いたお品物はこちらです!濱田庄司 作 『掛合指鴻壺』でございます。
濱田庄司は昭和を代表する芸術家であり、栃木県にある益子町で益子焼を中心に制作活動を行っていました。
生まれは神奈川ですが、東京や京都、沖縄等さまざまな場所で陶芸や釉薬について学びました。特に京都では釉薬の研究所に属し、研究を行っていました。
イギリスにも長期で滞在し、様々な陶芸家との交流を行う中で自身の制作に活かしていきました。その後、元々興味のあった益子町に定住を決意し、作品を作り始めます。手ろくろを使用したシンプルな作品と釉薬を流描した大胆な作品が人気を博しました。
今回の作品は広口の壺で、茶色の中に黒色の模様があります。落ち着いた色合いの中で流動性も感じられ、飾りたくなる雰囲気が出ています。
壺の造形自体は濱田の特徴であるシンプルな作りとなっており、どんな場所にも合う素朴さも持ち合わせています。
今回の作品は作家の代表的な作風ではありませんでしたが、共箱が付随しており、状態も良かったことからこちらの評価とさせていただきました。