皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物は、象牙の置物 『天女 合奏』でございます。
象牙は美しい光沢感、しなやかで滑らかな手触り、特徴的な縞目模様で高い人気を持つ材質です。また、弾力性と粘りを持ち、彫刻に最適な適度な堅さを持っていることから、古くから工芸品の素材として用いられてきました。
象牙は密猟など違法取引が多発した為、 1989年にワシントン条約の下で国際取引は原則禁止となりました。しかし、象牙製品はこの世の中にまだまだ存在しており、多くのファンの心を魅了し続けています。
本作は、その象牙で作られた四人の天女の置物です。琵琶や笙などをもった四人の天女が、楽器から着物に至るまで繊細な彫りで表現されています。四つを並べるとまさに演奏をしているようで、和の音色が流れてくるように感じられます。
特に銘などはございませんでしたが、天女が四人で合奏しているように見えることからこのようなタイトルをつけてみました。
今回は複雑な造形の象牙彫刻が四点ありましたため、こちらの評価とさせていただきました。