皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。初代三浦竹泉 作の涼炉『白泥三峰爐』でございます。
三浦竹泉は京焼の窯元の名前で、明治時代から続いております。茶道具、特に煎茶道具を得意としており、京焼の中でも人気のある窯元です。
本作の作家・初代竹泉は1854年の京都に、畳屋の次男として生まれました。京焼の陶芸家・三代高橋道八に師事したのち、1883年に五条坂で独立しました。先取的な人物であり、西洋彩色の磁への応用や、染付磁器に玉などを挿入して彩色とする技法の開発など、磁器の表現を鋭く切り開いていきました。
本作は初代の涼炉の作品となります。涼炉は煎茶で使用される湯沸かし道具の一つです。白泥の素地には半面に茶歌が彫られています。
煎茶道具は中国で人気が上がっており、加えて三浦竹泉の作品は高く評価されています。今回は状態の良さも考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。