皆様、こんにちは。緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は金谷五郎三郎 作『銀滅金 槌目角酒注』になります。
金谷五郎三郎は、江戸時代より前から続く京都を代表する錺鋳物師です。
初代金屋五郎三郎は、屋号を「金屋」と称して銅器着色法を工夫し、
緋銅色は特に優れたものとして褒められ「五良三色」と言われるようになりました。
豊臣秀吉に命ぜられて、火鉢を「五良三色」で造ったところ、大いに讃えられ
以後、家伝の技術として現在の15代まで受け継がれています。
また、9代金谷五良三郎は、歴代の中でも名匠と言われ、事業振興に力を尽くし
内外博覧会では多くの褒賞を受け、この代にわけあって「金屋」を「金谷」と改めました。
今回のお品物は、鎚目が細かく、非常に味わい深く、時代も感じられる手の込んだ素晴らしいお品物でございます。
サビはみられるものの、作品自体の出来が良く、共箱もしっかりと残っていたため、今回の評価額となりました。
共箱がない場合や状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さいませ。