皆さんこんにちは、緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介致します作品は宮崎県出身のガラス工芸作、家黒木国昭作プラチナ象嵌「光琳」です。
光琳とは、琳派を代表する尾形光琳の作品に影響を受け、金やプラチナ箔を使用し模様の入ったガラス「ミルフィオリ」などを象嵌し花鳥風月や日本の風土を表現した作品に用いられる作品名です。黒木国昭先生の代表作の一つとなります。
今回の光琳以外に、日本の歴史や世界遺産である富士山をモチーフにした作品もございます。豪華さや華麗な印象を受ける作品が多い為、今でも多くの人を魅了しております。1991年に卓越した技術が認められ「現代の名工」として受賞されました。
今回の作品は、高さが約40cmほどとなり全体に銀箔が美しく輝いております。胴付近に象嵌されたミルフィオリの象嵌模様の色合いが目を引く見事な作品となっています。作品上部の数か所にヒビが入っており、作品を納める為の箱も長期間の保管により全体の1/3が変色しております。上記を考慮しまして今回の評価額となっております。
本体に入っておりますヒビは目立たない為、遠目から鑑賞する分には問題なく楽しめるかと思われます。