皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。西中千人 作 『呼継 ぐい吞み』でございます。
西中千人は和歌山出身のガラス工芸家です。
大学を卒業し、クリスタルガラスメーカーで勤務したのち、アメリカに留学してガラス造形を学んでいます。帰国後は富山ガラス造形研究所で助手を務め、1998年に独立して「ニシナカユキト GLASS STUDIO」を設立しています。
破損した陶器に別の破片を使って修復する「呼継」という陶器の修復方法を参考に、様々なガラス片を、あえてその割れ目を強調するような形で接合する作風が特徴的な作家さんです。
本作もガラスのぐい吞みの中で、様々な文様が繋ぎ合わさるようにデザインされています。ガラス陶芸を通じて、日本特有の伝統美「不完全の美」が感じ取れる情緒ある作品です。
今回は傷等も無く、共箱ともに状態が良かったためこちらの評価とさせていただきました。
ガラス工芸作品の手放しを考えておられる方がございましたら、査定のみでも是非お気軽にお問い合わせくださいませ。