皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお譲り頂いたお品物はこちらです!
船越保武作 『K嬢』でございます。
作者の船越保武は日本を代表する彫刻家で、高校生の時に「ロダンの言葉」という本を読み彫刻家を目指します。戦争中の疎開先でも友人と作品を作り続けていき、展示会を開くほどに彫刻に没頭していきました。
実家がカトリックだった事と彼の息子が小さい頃に亡くなってしまうことからカトリックに帰依します。ここからキリスト教に関連する作品も多く制作していくこととなります。特に有名なのが長崎の日本二十六聖人記念館にあります「長崎二十六殉教者記念像」でございます。長崎の有名な観光スポットにもなっているのでもし長崎に旅行などで行かれる際は是非見てみてください。
1987年には病気の為に右手が動かなくなってしまいますが、そこからは左手一本で作品を作り続けていくのです。1998年まで11年間左手のみで作ってきた作品はそれまでと違い荒々しく力強い作品となり、新たに評価を受けています。
今回の作品は少女の顔を作った作品となっていますが目の前をみつめる少女の微笑みが印象的な作品となってます。
サイズが小さいものなのと少女の頭に傷があったため今回の評価額となりました。作品の状態やサイズによっては評価額が変動致しますのでご了承ください。