明治二分判金

皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。

今回ご紹介するのは「明治二分判金」です。

二分判金は一般的には二分金ともよばれ、江戸時代から明治にかけて流通していた二分の額面の金貨のことを言いますが、今回のものは明治元年～明治2年にかけて鋳造されていたので、「明治二分判金」といいます。

当時の額面は1両＝4分＝16朱＝4000文といった具合に四進法で定められており、一分金または一分銀2枚、一朱金または一朱銀8枚で二分判金1枚分となり、二分判金2枚で小判1枚分（1両）となります。

明治二分判金は鋳造時期の重なる「万延二分判金」と見た目がとても良く似ており、万延二分判金は表の「分」の2画目がはらいで書かれているのに対し、明治二分判金は止めで書かれていることから「止メ分」と呼ばれることもあります。

二分判金の中でも最も新しい明治二分判金は市場での流通が多い為人気としては比較的低めですが、二分判金自体の貨幣価値が高く、レプリカ品も多く出回っています。専門機関での鑑定書等があるとより評価としては高くなります。

今回の品物は鑑定書等はありませんが、大きさや重さから信頼できるものだと判断した為上記の評価となりました。

緑和堂では美術品以外にも古銭類も取り扱っておりますので、ご自宅やご実家で眠っているお品があれば是非緑和堂までお声掛け下さい。