皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。十四代坂倉新兵衛 作『萩茶盌』でございます。
坂倉新兵衛は山口県長門市深川にある萩焼の窯元です。初代・李勺光の1604年から続く名跡であり、当代は十五代になります。十四代は58歳で亡くなる1975年まで活躍されていた方で、現在市場に出回る多くは十四代、十五代のものです。
本作『萩茶盌』はまさしく坂倉新兵衛の代名詞とも呼べるもので、積年の継承された技による重厚な造形と滑らかな白釉が見事な仕上がりとなっています。
共箱には鵬雲斎の書付がございました。鵬雲斎は、茶道三千家の一つ・裏千家家元の十五代目です。茶道の精神が平和につながると考え、国内外での茶道の普及活動を行った方として有名です。
高名な方の書付がされていると、作品の評価も高まりやすくなります。二重箱であった点、状態が良かった点を加えて考慮しまして、こちらの評価となりました。
緑和堂では萩焼をはじめとする焼き物全般を積極的に取り扱っております。査定を希望される際は是非一度緑和堂までお問い合わせください。