皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物は、鈴木睦美 作『双鶴大棗』でございます。
鈴木睦美は京都の塗師です。二代鈴木表朔の子として生まれ、茶器や食器の製作に従事しました。繊細で美しい作品が人気の、京都の代表的な塗師であります。
高蒔絵の双鶴が、大きく棗に描かれている本作。日の光に当てられた鶴が飛び立つ様を表しているのでしょうか。美しさだけでなく、迫力の感じられる一作ですね。
共箱には鵬雲斎の書付がございました。鵬雲斎は、茶道三千家の一つ・裏千家家元の十五代目です。茶道の精神が平和につながると考え、国内外での茶道の普及活動を行った方として有名です。
高名な方の書付がされていると、作品の評価も高まりやすくなります。今回は鵬雲斎の書付であった点と、作品自体の状態が良かった点を考慮しましてこちらの評価とさせていただきました。
棗をはじめ、茶道具の手放しを検討される際は、是非一度緑和堂までお問い合わせください。