小向貢嗣 『つる首ビンと果物』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介するお品物は、小向貢嗣 作『つる首ビンと果物』でございます。

小向貢嗣は青森県出身の絵画家です。

人物画と静物画を得意とした作家であり、特に人物画では老人を描いたものが多くあり、高い人気を持っています。

本作で描かれているのは、陶器の上に置かれた葡萄や柘榴、梨などの果物。みずみずしさを感じさせながら、全体的な色合いのバランスがミステリアスな雰囲気を醸し出しています。目の前に置かれたときには、食べていいものなのか…と不安になりそうです。

もとい、この配色感覚が小向貢嗣の持ち味であり、写実性と融和して魅力的な雰囲気を作り上げていると言えます。

本作は10号サイズの油彩画であり、全体に目立った傷等も見受けられなかったため、こちらの評価とさせていただきました。小向貢嗣作品に限らず、絵画・版画作品の査定を希望の際は、是非一度緑和堂までお問い合わせください。