皆さんこんにちわ、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは、藤原雄 作 『舟形皿』です。
藤原雄は備前焼の人間国宝にも認定されている作家で、人間国宝である藤原啓のもとに生まれましたが、生まれつき視力が低く左目は全く見えない状態でした。
そういった中で様々な芸術に触れながら育った雄は、23歳の頃に帰郷し備前焼を学ぶようになり父親譲りの鋭い感性からか瞬く間に活躍の場を広め、カナダやアメリカで個展を開いたり版画家である棟方志功と共にアメリカのダートマス大学で客員教授を務めるなど国内外問わず備前焼の魅力を広めました。
備前焼は一見派手さはなく地味にも見えますが、備前焼の作家から人間国宝が5人も認定されている所からも、日本人の心に訴える古来からの伝統的な美しさが魅力とも言えます。
今回の『舟形皿』は題名通り舟の形をしたお皿となっており、主張の強くない備前焼の色合いがお皿の上に盛り付けた料理などの魅力を一層引き立ててくれそうです。
また、有名な作家の作品であり共箱も揃っていることから今回の評価を付けさせていただきました。
緑和堂では備前焼のお品物はもちろん、その他の陶器類や箱の無い物でも取り扱っておりますので、コレクションや遺品などの整理の際は是非緑和堂までお声掛け下さい。