皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物はこちらです!
十三代今泉今右衛門 作『色絵薄墨草華文花瓶』でございます。
今右衛門の色絵磁器は、江戸期の美意識と品格を今に伝えており手仕事による
技術は轆轤、染付の線引き・濃み、柞灰により釉薬、松木の薪による窯焚き、
また、赤絵(赤・黄・緑の上絵)の調合や技術により高い評価を受け、国の重要無形文化財の認定を受けております。
江戸期より370年続く伝統を代々受け継ぎ、当代である十四代目は江戸期からある染付の中に白抜きの文様を作る時に用いる「墨はじき」といった技法に着目し、「藍色墨はじき」、「墨色墨はじき」、墨はじきを重ねていく「層々墨はじき」、微妙な白の雰囲気の「雪花墨はじき」の作品を作り出しています。
墨はじきシリーズは現在では今右衛門を代表する作品として大変人気になっています。
今作は今右衛門ご本人が作られた本人作の一輪挿しです。今右衛門の作品は本人作か工房での作品かで大きく評価が変わってきます。本人作を見分けるポイントは、裏面の「今右衛門」の銘が透明であるかどうかです。
今作は本人作で共箱も付属されておりますが、作品自体は小ぶりになるため、全体的な評価から上記の価格となりました。