皆様こんにちは。緑和堂名古屋支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、三代山田常山作『常滑焼 朱泥 茶器』でございます。
三代山田常山氏は1924年に愛知県常滑市出身で、本名は稔。初代山田常山と、二代山田常山に師事し、1947年年頃から父の号小常山を名乗り、没後に三代常山となります。1994年には朱泥急須で愛知県指定無形文化財保持者に、1998年には常滑焼(急須)で愛知県初の国指定・重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、常滑焼の1000年の伝統と歴史を今に受け継いでいます。
朱泥の茶器は日本国内だけではなく、中国を始め世界的にも高い評価を得ており、中でも人間国宝である三代山田常山の常滑焼朱泥の作品は非常に人気があります。いち作品としての評価はもちろんですが、常滑焼の特徴である朱泥土は多孔質で酸化鉄が多く含まれており、この朱泥土の特性がお茶に含まれるカテキンを吸着して渋みを少なくしたり、お茶の苦みの成分であるタンニンを適度に減らしてまろやかで美味しい味わいにする、という特徴があります。お茶の美味しさをより引き出せるようになっている、というところからも人気が高いお品物です。
今回ご紹介する『常滑焼 朱泥 茶器』は、付属の共箱等が揃っていました。お品物に関してですが、急須に多少の擦れと細かい傷があった為、上記の評価となりました。
緑和堂では、人間国宝の作品を始め無名作家の作品も集めております。人間国宝に認定されてない作家さんでも評価が高い方はいらっしゃいます。ご自宅の整理等で気になるお品物がございましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。