マリー・ローランサン 『真珠の髪飾りの乙女』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます！

今回は、マリー・ローランサン 作『真珠の髪飾りの乙女』をご紹介いたします。

マリー・ローランサンはフランスの女性画家です。

20世紀前半のエコール・ド・パリの代表的な作家で、ジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソなどとの交流がありました。はじめはキュビズムの影響を受けた作品を制作していましたが、次第にキュビズムから離れ、現在よく見られる少女像のような独自の画風を確立しました。

ローランサンの作品は色彩が特徴的であり、基本的にはグレーの背景にピンクや青、黄、緑など、ある種限定的な配色が行われている作品が多いです。特に後ろ暗さを含んだような独特なニュアンスのピンク色は、ローランサンの大きな特徴と言えます。

もっとも、色彩が増えだしたのは中期～晩年期であり、初期の頃はグレーとピンク、青で表現されることが主でした。その意味で本作も、初期の頃に描かれたものだとうかがえます。

今回は多く作られているリトグラフであったため、こちらの評価とさせていただきました。