皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回、出張買取にてお譲り頂きましたお品物はこちら。三代三浦竹泉作『礬紅創金 香合』でございます。
三浦竹泉とは、京焼の窯元の名跡です。
京都では大変有名で、三浦竹泉の名前は骨董業界ではよく目にするほどです。
三代目は1900年生まれ、初代三浦竹泉の末子にあたる方になります。二代の早世もあり、1921年には三代を襲名します。その後10年ほどで、家督を四代(二代の長男)に譲りますが、その後も自身は「竹軒」と名を改め、制作を行いました。
竹軒時代の作品も多くありますが、三代竹泉としてもその手腕を存分に振るっております。
本作の礬紅創金は、初代竹泉よりたびたび制作に使われている手法です。酸化鉄を呈色剤とした赤色の釉薬「礬紅(はんこう)」に金絵付を施したいわば中国美術の様式で、鮮やかさが特段目を引くところです。
中国では煎茶道具が活発に流通しており、中国美術に親和性のある竹泉の作品は高い評価がされやすくなっております。手放しをお考えの際は、是非一度査定からでも、緑和堂にお問い合わせくださいませ。