皆様こんにちは。緑和堂大阪店でございます!
今回ご紹介いたしますお品物はこちら。四世 秦蔵六 造『黄銅浚水指』でございます。
秦蔵六は、中国周漢時代の古銅器の蠟型鋳造を得意とする名跡です。本作の作家はその四代目にあたり、二代目・秦蔵六のもとで鋳造の技を磨いたのち、20世紀を代表する鋳金家として活躍しました。
秦蔵六作品の特色は様々ありますが、本作のような黄銅(真鍮)に槌目のついた作品もまたその一つと言えるでしょう。豹を思わせるような槌目模様が、独特の存在感を水指に与えています。
蓋を開けると、中には銀が巻かれております。見栄えももちろんですがそれ以上に、黄銅は水分に弱く、水に触れるとすぐに錆や変色が起こってしまうので、銀でコーティングしているという意味合いが大きいです。
今回は共箱・本品ともに状態が良かったため、こちらの評価とさせていただきました。秦蔵六作品は、緑和堂では多くお取り扱いをしております。ご自宅に所在に悩まれている作品がございましたら、是非一度お問い合わせください。