高井陵雲 『南鐐糸目銚子』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介するお品物はこちら、高井陵雲 作『南鐐糸目銚子』でございます。

銚子は日本酒を燗し、注ぐための酒器です。茶で使う水次と形状は似ていますが、用途は非なるものです。銚子は水次と違い、注ぎ口が切り落とされたような形をしています。

「南鐐」とは「南鐐銀」であり、すなわち美しく良質な銀のことを指します。つまりこの糸目の銚子は、純銀で作られたものということが分かります。内側までのムラのない光沢が美しい一品です。

純銀の作品は、グラム数によって評価が変わり、重ければ重いほど評価されやすいものとなります。今回は本品のグラム数、共箱の状態などを考慮しまして、こちらの評価となりました。

本作の作家である金工師・高井陵雲は、南鐐銚子及び銀瓶を多く制作しております。ご自宅に手放しを考えておられる陵雲作品、また銀製品がございましたら、是非一度緑和堂までお問い合わせくださいませ。