皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます!
今回お譲り頂きましたお品物はこちら。島岡達三 作『傘寿 ぐい吞』でございます。
島岡達三は「縄文象嵌」の人間国宝となっている益子焼の陶芸家です。
太平洋戦争の前後から濱田庄司に師事し、濱田の指導を受けた後は栃木県の窯業指導所に勤務する中で、縄文土器への造詣を深めていきました。この経験が「縄文象嵌」の考案へ繋がり、島岡達三を象徴する技法となりました。
本作も、陶器の表面に縄を転がし、あとに色の違う土を塗りこむ縄文象嵌の特徴がよく表れています。
器に刻まれた「傘寿」は、80歳の長寿の祝い、またその習慣です。「傘」の略字である「仐」を分解すると八十になることが由来とされている、日本の文化です。傘寿の祝いの席で使用したい一品です。
今回は共箱とお品物ともに状態が良かったことを考慮いたしまして、こちらの評価とさせていただきました。
島岡達三作品の他、陶器・磁器類を緑和堂では積極的に扱っております。処分に悩まれている作品がございましたら、是非一度お問い合わせください。