皆様、こんにちは。緑和堂名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は山田絵夢『朱泥急須』になります。
山田絵夢(山田常山家四代)は1954年常滑市で生まれ、お父様は人間国宝三代 山田常山でございます。1980年に美濃陶芸展で長三賞を受賞し、1986年には東京銀座和光にて父子二人展を開催、そして2006年に四代 山田常山を襲名します。日本の伝統的な職人がそうであるように、父でもある三代からは直接技術を教わることはなく、すべてを目で見て覚えたそうです。こちらの作品は絵夢銘の作品ですので襲名前の若い時の作品になっており、全体の形や佇まい等、襲名前の四代らしい作品かと思います。
お品物の評価ですが、作品の状態、専用の箱の有無がポイントとなってきます。特に三代常山は人間国宝に認定されているので作品の相場が上がります。今作は襲名前の作品で、専用の箱があったこと、作品の状態が綺麗な状態だったことから上記の評価額とさせて頂きました。