皆様、こんにちは!
緑和堂京都本店でございます。
本日は堂本印象 の掛軸作品「果物」をご紹介致します。
京都で出張買取でお伺いして、作品の来歴をお伺いすると作家の方から直接頂いたものですと言われる事が多くあります。作家と知り合いでという話しも査定の最中に聞く場合も多く、京都の方は美術品を身近に感じていらっしゃる方が多いなあと実感させられます。
今回ご紹介する堂本印象も地元京都で愛された作家の一人です。1891年に京都で生まれた印象は、京都市立美術工芸学校を卒業後に西陣織の龍村平蔵の工房に勤め、西陣織の図案を制作します。「印象」の号を使用し始めたのはこの頃の事です。
印象の画風については、通常の日本画家とは一線を画すかもしれません。20代から50代にかけては、帝展に出品するなど伝統的な日本画を描きますが、60代での欧州への留学を経て画風が大きく変化します。それまでの日本画から洋画の要素を取り入れたものや抽象画を描いた作品も残しています。査定の仕事をしていて日本画家で年代によりこれほどまでに画風が変化している作家も珍しいです。
今回お譲り頂いた作品は掛軸の作品でした。貴重な作品をお譲り頂きありがとうございました。
緑和堂では、堂本印象の他にも絵画作品を集めております。美術品全般お取り扱いがございますのでお気軽にお問合せください。