児玉幸雄 『パリの朝市』

皆様こんにちは。緑和堂大阪店でございます！

今回ご紹介するお品物は、児玉幸雄 作『パリの朝市』でございます。

児玉幸雄といえば、パリをはじめとした欧州の街々を、色彩豊かに描いた作品群が有名です。しかし幸雄が初めて渡仏したのは1957年、41歳の時であり、それまでは婦人像や人形などを多く描きながら、二科展や二紀会で評価を得ていました。

渡欧後はヨーロッパの人々の生活感に影響を受け、生活感の色濃く出る広場などをモチーフとした絵画を長く制作しました。

本作『パリの朝市』も、同名の作品がいくつかあるように、幸雄が多く描いてきた題材です。パリの人々が作る朝の雰囲気が、作品を通じて伝わってくるようです。

主に油彩にてヨーロッパの風景を描いてきた幸雄ですが、リトグラフ作品も多く制作されています。本作もその一つであり、油彩に比べると評価は落ちてしまいますが、作品にヤケや大きな傷が見られなかったことも加味し、こちらの評価とさせていただきました。

児玉幸雄作品以外でも、緑和堂では絵画・版画作品を集めております。処分に悩まれている作品がございましたら、是非一度お問い合わせください。