平山郁夫 『朝陽らくだ行』

皆様こんにちは。緑和堂大阪店でございます。

今回出張買取にてお譲り頂きましたお品物は、平山郁夫 作『朝陽らくだ行』でございます。

平山郁夫は、広島県出身の日本画家です。

15歳での被爆経験から平和や仏教というテーマに関心を持つようになり、やがて東西の交易点であり、仏教伝来の道ともいわれるシルクロードを題材とするようになりました。実際に現地に赴き、人々の交流や思想、文化の交わりを肌で感じながら、郁夫は絵画の世界観を深めていきました。

本作では、朝陽の差す砂漠をゆくラクダと行商人が描かれています。戦争があると交易は途絶えてしまうので、シルクロードに行商人が行き交うのは戦争が無い証となります。ラクダと行商人を通して、郁夫の描く平和の象徴をみることができます。

今回は目立つヤケ等が見られなかったこと、共シールが付随していたことを考慮しまして、こちらの評価となりました。

共シールは、作家本人が制作したものの保証となりますので、お手持ちの絵画作品に共シールが貼られておりましたら、剥がさずに保管されることを推奨致します。