皆様こんにちは。緑和堂大阪店です!
今回ご紹介するのは、ドーム・ナンシー 『季節風景の花瓶』でございます。
ドーム・ナンシーは、アールヌーヴォーの代表的なガラス工芸家、またそのブランドです。1878年に兄オーギュストと弟アントナンの二人の兄弟がガラス工房を開業し、その後アールヌーヴォーの潮流の中でエミール・ガレと並んで支持を受けました。
兄弟の死後もドームの工房は続いており、そこでの作品も含めドーム・ナンシーとして親しまれています。
ガレ同様、植物を主題とした作品も多いですが、本作のような風景を主題とした作品もまた、ドーム・ナンシーの特徴です。
夏から秋へ移り変わる季節の情景でしょうか。湖畔に空と焼けた雲。重ねられた色彩が木陰から眺めているという趣旨を強く引き出し、穏やかさだけではない如何な趣を与えてくれます。
今回は大きな傷等が見受けられなかったこと、一方で専用の箱が付随していなかったことを考慮しまして、こちらの評価となりました。
ドーム・ナンシー、エミール・ガレをはじめ、緑和堂では多くのガラス工芸作品を取り扱っております。お手放しの際は、是非お気軽にご連絡ください。