皆様こんにちは、緑和堂です。
今回は十六代 永樂善五郎 作 『交趾月桂樹花入』をご紹介致します。
千家十職の焼物師といて活躍する永樂善五郎は室町時代から続く京焼の家元で現在では十七代が作陶を続けております。
今回の十六代は先代の跡を継ぐべく京都市立美術工芸学校で陶芸を学びますが、在学中に父である十五代が急逝したことで18歳の若さで伝統の永楽善五郎を継ぐことになります。
代表作「源氏物語五十四帖」の発表は十六代の功績を広げ、近年屈指の名工として広く知られるようになりました。
作風は永楽善五郎の伝統を守りつつ、若くして襲名したこともあり現代的なアプローチを施した華やかな作品が特徴です。
今回の「交趾月桂樹花入」は紫の釉薬を使った交趾焼の花入で、落ち着いた色合いの中に月桂樹の葉が艶やかに金色で彩られています。
こちらの作品は共箱も揃っているのですが、首のところに割れがありますので今回の評価となっております。
緑和堂では割れてしまったものや箱のないものも取り扱っております。
ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。