皆様こんにちは。緑和堂大阪店です!
今回ご紹介するのは、人間国宝・藤原雄 作『備前緋襷 酒杯』でございます。
藤原雄は1932年に生まれ、1996年に備前焼の人間国宝となりました。実父・藤原啓もまた備前焼の名匠で、人間国宝となった人物です。
父・啓の伝統的で確かな技とおおらかな作風は、啓に師事した雄の作風にも受け継がれています。同時に、自身の持つ自由な感性を作品に取り入れ、特色として表現しています。
本作は、円熟に焼成された丸みのある造形に黒緋襷が掛かり、味のある優しさと重厚感が醸し出された備前焼酒杯となっています。伝統的美と精神性への融和が感じられる、見事な一品です。
時代への迎合より、どんな時代でも通ずる普遍的美を目指した藤原雄。本作は10年後、100年後でも変わらぬ価値を感じさせてくれるのではないでしょうか。
人間国宝作品以外でも、緑和堂では備前焼作品を積極的に取り扱っております。共箱や落款の無い作品でも取り扱い可能ですので、是非一度お問い合わせくださいませ。