~絵画について:油彩画~

皆様こんにちは!緑和堂です!

ここのところたくさんご依頼を頂く中で、絵画のご依頼が多くございます。
そこで本日は絵画について少し触れてみたいと思います。

絵画と言っても、その種類は様々です。
西洋画・日本画・中国画のような「国や地域」での分け方であったり…
油彩画・水彩画・水墨画のように「素材」で分けられたり…
人物画・風景画・静物画のように「絵の内容」で分けられたり…
と、その分類はたくさんあります。

その中で、本日は「素材」の一つである油彩画について、触れていきましょう。

「油彩画」とは、顔料を油で溶いて描いた絵画になります。
顔料は石や鉱石などで、それを亜麻仁油などの植物油で溶き、さらにテレピン油という油で希釈して絵具を作ります。
その歴史は14世紀後半のヨーロッパを起源とし、15世紀に確立されます。
時代がよく分からないという方には、織田信長が生まれるより100年以上も前に生まれた技法というとその歴史のイメージがつきやすいかもしれません。
そんな長い歴史を持つ油彩画ですが、少し特徴を見てみましょう!

写真の絵はアンドレ・コタボという作家の作品です。
そのアップした図ですが、ご覧のように非常に起伏の富んだ表面になっています。油彩画は濃度が濃ければ濃いほどこのように厚塗りし、立体感を出すことが可能です。

ただ、強く立体感を出したことで逆に油彩画の評価に影響を与えてしまう場合があります。
それは【ヒビ割れ・剥がれ】です。
造られてから時間が経つとどうしても劣化していきます。また絵画を飾ったり外したり、移動したりと、衝撃が加わればそれで剥がれることもあるでしょうし、湿度が高い場所だとカビが生えたりもしてしまいます。

絵画に限らず美術品はその保管や展示にとても気を遣う必要があります。
それを怠ってしまうと、もしくは注意していたとしても、思わぬ要因で状態が悪くなってしまうことがあるとても繊細なものです。

このように書いてしまうと絵画を飾るのに躊躇してしまうかもしれませんが、気に入った絵画を部屋に飾れば、日々の生活に潤いや活力が得られるのも間違いありません。

大切に仕舞われるよりは飾られて人の目に触れてほしい。
絵を描いた画家たちはきっとそう思っているのではないかと思います。

弊社ではどんな状態の油彩画、絵画でも取り扱いが可能です。
ご自宅で眠っている絵画がありましたら是非一度ご相談ください!