皆さん、こんにちは。緑和堂大阪支店です。
今回紹介するお品物は、中国切手『金魚シリーズ 10種』です。
こちらのお品物は大阪市鶴見区にお住まいのお客様よりご依頼を頂きお譲り頂いたお品物です。
切手には昔からコレクターが世界中にいます。
一時期には投資目的で購入されていた過去を持つ切手です。
そんなコレクターたちが夢中になるのが、限定版や古い切手です。
そして、今は中国切手の需要が高くなっています。
中国切手で有名なものとして「赤猿」があります。
「赤猿」のような1枚で高評価のものもありますが、シリーズもので揃ってると高評価となることも多いです。
今回ご紹介する中国切手『金魚シリーズ 10種』はシリーズ作られたものです。このシリーズは全12種類あるのですが、今回は4分と8分が1枚ずつ無く10種類のみとなっています。
シリーズものは全種類揃っているもののほうが価値が高いですが、不揃いでも価値がつくものがあります。
また、古い切手は消印があっても価値がつくことが多いです。
消印がついているのに裏に糊のあとや貼られた跡が無いものは、「注文消し」という使えない状態での輸出された品物などで、コレクター用に用意されたものです。
もちろん使用は不可ですが、この注文消しのものでも発行枚数が少なかったりすれば価値がつきます。
そして、裏の糊のあと「ヒンジ」の有無は大事です。
ヒンジが無い状態のほうが評価が高いのですが、封筒に貼られた状態の使用済み切手で、消印が珍しい郵便局のものであったり、時期が珍しかったりすると価値がついたりもします。
世界中の国々が今までにたくさんの切手を発行していますので、ご自宅に眠っている切手や古い封筒などは捨てずに、一度査定をしてみることをオススメします。
今回お譲り頂いた中国切手『金魚シリーズ 10種』。こちらは1960年に発行されました。
中国切手に限らずですが、動物や昆虫、植物などを切手モチーフにすることは多くあります。
金魚は中国において八宝の一つとされています。
八宝は八吉祥とも言われ、そのうちの一つである金魚は魔除けの象徴ともされて縁起が良いものとして扱われています。
図案以上に重要な要素として、発行された時期が挙げられます。中国切手の特徴として、文化大革命の前に発行されたものなどは価値がつきやすい、ということがあります。
これは、1966年に起きた文化大革命の際、切手の収集と輸出が禁じられ、焼却処分されたことで希少になってしまった、という理由が挙げられます。
今回はシリーズ12種のうちの10種類、消印があり、一部ヒンジあとのような汚れがあったことからこの評価となりました。
海外の切手や古い切手以外でも、現代の日本切手なども対応できますので、切手が出てきましたら緑和堂までお気軽にご相談ください。