皆様、こんにちは!緑和堂京都本店です。
本日ご紹介致しますのはエミール・ガレ「草花文花瓶」でございます。
ガレは非常に日本で人気のあるガラス工芸家です。80年代後半から90年代前半にかけてのバブル期に企画展が数多く開催された影響もあり、現在流通しているガレの作品の大半は日本にあると言われております。
日本で人気がある理由としては、日本で制作をされたわけではないのに作品に日本らしさを感じる事ができるからかもしれません。作品が制作された19世紀のヨーロッパでは、ジャポニズムと言われる日本美術の要素を取り入れた表現が流行しました。ガレについても、浮世絵、梅、桜など日本の伝統的な要素を取り入れた作品を数多く制作しています。
今回お譲り頂いた作品は、淡いピンクがかった色味の作品であり、高さは約30センチ近くある花瓶です。色の違うガラスを重ね合わせて作るガレ特有の手法を使った繊細な作品となっています。描かれているのは知恵の象徴とされているハシバミでしょうか。葉脈まで忠実に再現された素晴らしいお品物でした。
緑和堂では美術品を専門に扱う鑑定士が在席しておりその判別も可能でございます。一見すると価値が無いと思われるお品物でも非常に評価の高い作品もございます。ご自宅で不要になった作品がございましたら是非「緑和堂」までお問い合わせ下さい。