皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介するお品物は、十二代 坂倉新兵衛 作『萩煎茶器』でございます。
坂倉新兵衛とは、山口県長門市にある萩焼の窯元の当主が受け継ぐ名跡です。
歴史はとても古く、1604年に長州藩主の毛利輝元によって李氏朝鮮から朝鮮人陶工が招致され、李勺光、李敬の兄弟が萩城下で御用窯を築いたのが始まりです。
李勺光を初代とする名跡が坂倉新兵衛であり、六代目の代に性を「坂倉」と改姓しました。
代々の坂倉新兵衛の中では十二代目の作品が人気です。十二代目は衰退しつつあった萩焼を全国に広めて救った経緯があり、中興の祖と呼ばれているからです。
特に十二代目の最晩年作や茶道家元の花押がある作品は人気の高いものとなります。
今作は十二代目の作品ではあるのですが、人気の高い茶碗や平皿と比べると相場が少し変わってきます。書付のあり、なしによっても相場が変わってきます。
今作は箱に書付などがなかったものの、お品物本体の状態が良く、しっかりと共箱が保存されていたこともあり上記の評価となります。
箱の有無など状態によっては相場が変わることもございますので、ご注意ください。