篠田桃紅 作 リトグラフ『李白』

篠田桃紅 作 リトグラフ『李白』
篠田桃紅 作 リトグラフ『李白』
作家名篠田 桃紅
作品名李白
買取方法店頭買取
ご依頼地域東京都足立区

買取参考価格 90,000

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この査定金額になった理由

本日のご紹介するお品物は篠田桃紅 作 リトグラフ『李白』となります。

 

篠田桃紅は水墨を用いた抽象画でよく知られている美術家です。
107歳まで生き、その亡くなる数年前まで現役で活動を続けていたというほど、長寿の美術家でもありました。

 

桃紅作品の多くは、受け手の想像力をかきたてるような英語がタイトルに用いられます。
しかし今作は「李白」という画題であり、ラテン文字で表記はされているのですが、他作品のタイトルと比べると少し毛色が異なります。

この「李白」というのは、実は篠田桃紅という雅号に由来する言葉になります
『詩格』という漢詩の書かれた古い書の中に、「桃紅李白薔薇紫 問著春風總不知」という七言対句が残されています。彼女の父は白い李(すもも)と並ぶ紅い桃に目を付け、それを雅号として与えました。

また、李白というと中国を代表する詩人の名が思い浮かぶと思います。
彼の有名な詩の一つに『山中問答』というのがあります。李白はその詩の中で、俗世から離れて過ごす自身の心境を綴りました。

『山中問答』の中には「桃紅流水沓然として去る」という言葉があります。
その言葉は桃の花びらが川に流れ去っていく様子を表したもので、「桃源郷」という言葉がある様に、漢詩において桃(桃の花)は理想郷の暗喩として使われます。

それらを踏まえたうえでこの作品を見ると、上部はまるで桃の花を運ぶ川の流れかのようです。
篠田は他の誰にもない、独自の芸術スタイルを確立しました。それはある意味、彼女自身の理想郷を見つけたということなのかもしれません。
李白の詩と自分を重ね合わせ、この作品を手掛けたのではないかと思います。

今回は比較的綺麗な状態であり、リトグラフ作品としての人気の高さを踏まえまして、今回の評価額となりました。

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