こんにちは!緑和堂大阪支店です!
本日は象牙についてご紹介させていただきます。
国内の骨董品を扱う上で切っても切れないのが象牙の存在です。
根付、帯留など上げたらきりがございませんが、それほど昔から象牙は加工品として重宝されておりました。
身近なお品物ですと象牙の印鑑などお持ちの方もまだ多いのではないでしょうか。
当社も象牙の取扱免許を持っていますので今でも多数お取引させていただいておりますが、これらの品物を海外へ販売することは禁止事項となっております。
日本は象牙が身近な存在であり、また新規に海外の輸出入をすることは無く、国内での取引のみを制限をかけて許可している状況です。
全形牙(一本牙の形状を有するもの)に関しては個別に登録票が必要となり、取引の際には必須となります。
主に根付は欧州、一本牙などは中国などに需要があったため輸出が可能であった時代には一本牙が100~300万ほどで取引されることも珍しくありませんでした。現在では5~30万ほどです。
アメリカ、中国、EUなど主要な国では国内の象牙取引を一切禁止しており、そもそも輸出ができない状態ですので象牙の相場は過去に比べるとかなり下落してしまいました。
国内では数々のお品物に使われ、また歴史的な価値を見出している象牙ですが
今後より規制が厳しくなり象牙の取引が国内でも禁止される可能性も無いとは言い切れないでしょう。
アフリカ象の保護のため密猟をさせないため必要なことだとは思いますが、日本の文化、伝統が失われる可能性を考えると複雑な気持ちですね。