ラスター彩というのはペルシャ陶器の技法の一つでその作り方は現代まで伝わっていませんでした。
しかし、加藤卓男は約20年にも及ぶ努力と粘り強い気持ちで研究を重ね、長年にわたり謎とされてきましたラスター彩を見事に再現することに成功しました。
その事から分かるように、ラスター彩は加藤卓男を代表する製作技法のひとつとなります。
今回の作品、『ラスター彩 胡姫 酒杯』は青地の酒杯の上に見事に美しい文様が描かれ、内側には底の部分にとても愛らしく胡姫が描かれています。
透明なお酒を注げば、お酒越しに見える顔がまるで水の女神の様に見えます。
ワイン等の色のついたお酒を注げば、丁度飲み終えたらひょっこりとかわいい顔が見えます。
また、使用しなくても飾っておくだけでもとても可愛く、空間のアクセントになりそうなとても良い作品です。
今回の作品は、箱は外箱と共箱の二重箱で状態も良好だったことも加味して今回の評価となっております。