皆さん、こんにちは。緑和堂大阪支店です。
今回紹介するお品物は、象牙細工『象置物』です。
こちらのお品物は大阪市西区にお住まいのお客様よりご依頼を頂きお譲り頂いたお品物です。
現在、象牙はワシントン条約、国内法により輸出入が禁じられています。
ただ、既に各国にある象牙についての取り扱いについては、各々の国によって状況が異なります。
日本では原則商業取引は禁止です。
全形牙(牙の形をそのまま残しているもの)に至っては他人に預けることも禁止されています。
ですが、取扱の事業者申請を行い、許可された事業者は取り扱うことが可能となっています。
また、象牙の牙そのものや牙の形を残した細工物(全形牙)については登録証が必要となり、そちらが無いとお取引ができませんが、細かい象牙のパーツを張り合わせて作った象牙の細工物については登録証が必要ありません。
もしご不安な点、疑問点などございましたら緑和堂までお問い合わせください。
弊社は象牙を取り扱うことが認められた『特定国際種事業者』として登録されております。
さて、今回ご紹介する象牙細工『象置物』
今では考えられませんが、ワシントン条約によって動物保護が唱えられる以前は、象牙で様々な物が作られました。
その歴史は古く奈良時代に作られた物が正倉院に保管されています。
またアメリカのメトロポリタン美術館では江戸時代に象牙で作られた根付が展示されているなど、芸術的な点では世界中が認めるものです。
こちらの象牙細工『象置物』は非常に精巧に作られています。
象牙細工のお取引の際、その評価を分けるがその彫りこみの細かさや、繊細な作り、そして重さになります。
今回は彫りこみの細かさ、作り、そして状態からこちらの評価となりました。
象牙や象牙細工は取り扱いが複雑です。
気になる点などございましたら緑和堂までお問い合わせください。