皆様、こんにちは。
緑和堂 大阪支店です。
昨日は雨が降っておりましたが、本日は青空がのぞいております。
ただ先日までの暖かさから一転して肌寒さを覚える気温です。
皆様も体調管理にお気をつけください。
さて、本日ご紹介するお品物は、大阪支店の入り口に立っているこちらの女性像。
高塚省吾 作『帽子』です。
高塚省吾というと裸婦美人画家として有名です。
ただその経歴を見ると、この名声を確立するまでに紆余曲折があったことが伺えます。
新東宝撮影所美術家に勤務する傍ら絵を描き、若くして画家として個展を開くもうまくいかず、谷桃子のバレエ団の美術担当となり脚本を書いたり、NHK広報室嘱託となったり、小津安二郎監督映画のタイトルを担当するなど、様々な経験を積んでいきました。
1980年に「高塚省吾素描集 おんな」を出版し、裸婦美人画家としての地位を確立します。
御年50歳。
そこに至るまでには多くの苦労や葛藤があったかと思われます。
そんな高塚省吾の作品の中でも異彩を放つ、ブロンズ像の今作品。
全10点しかない貴重な逸品です。
大阪支店の前を行く人々を見つめるこのブロンズ像はまさに看板娘と言えるでしょう。
皆様のご来店をこの『帽子』を含むスタッフ一同、心よりお待ちしております。