皆様、こんにちは。 緑和堂 京都本店でございます。
今回ご紹介させて頂くお品物は、川端近左 作 「松波蒔絵大棗」でございます。
川端近左は滋賀県より始まった、幕末から200年以上続く漆工芸師で、現在では六代が活躍中で、襲名はしていませんが六代の長男も歴代近左の技を磨いています。
始まりは、京都で近江屋という油屋を営んでいた左兵衛が好きが高じて始めた蒔絵がいつしか家業になったとされ、近江屋の「近」と左兵衛の「左」を取って「近左」と名乗るようになったと言われています。
代々蒔絵を家業としており、基本的な平蒔絵、蒔絵を漆器の表面と同じ高さに仕上げる研出蒔絵、蒔絵の部分を肉厚に仕上げ、模様を高く盛り上げる高蒔絵など蒔絵の様々な技法で蒔絵を表現します。
今回の「松波蒔絵大棗」は棗に金彩で鮮やかに松と波の模様が彩られ、豪華な雰囲気と、それでも主張しすぎない上品さを感じることが出来ます。
また、蓋の裏側と共箱には裏千家十五代家元の鵬雲斎の書付があります。
表千家や裏千家の書付のある茶道具は格式が高く、また品物や共箱の状態も良かったので今回の評価を付けさせていただきました。
緑和堂では茶道具や骨董品に加え、絵画や彫刻などの美術品など幅広く取り扱っております。
また、店頭でのキャンペーンなどもございますので、ご自身のコレクション整理などの際はお気軽にお声掛け下さいませ。